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悠久を渡り行く雲の下 高い叢が風に遊ぶ 振り落とす雨粒の中に光を隠して そこはまだ見ぬ海に似ているという 草をかき分け進む背の後を 小さな足音が追ってくる 振り返ればその叢の中に おまえの笑顔が輝いていた その叢を その笑顔をおいて この悠かなる旅路をたどる 光の見え隠れするこの旅の路の上に この背の傍らに おいてきた筈のおまえの足音が今も小さく響いている この背を見つめるおまえの顔に笑みはなく ただそっと触れる指も微かに震えている 花の遠い影や青い夢に包まれたこの心の落とす闇が おまえの顔から輝きを消したのか それなのにうつむいてしまったこの心をどうすることもできない自分がここにいる おまえはそれでもずっとこの背を追ってこようとするのだろうか もし再び あの叢へ帰ることができたなら どうか笑っておくれ あの日のように この背の振り返った 雨粒光るその場所で おまえはどんな姿をしているだろう 輝いているのは 笑顔だろうか 涙だろうか この瞳はまっすぐに おまえを見つめているだろうか あの日に おまえの笑顔のもとに いつか いつか帰れたら―――――― 旅路は続く おまえの足音を道連れに 叢を想わせる 光隠した海を越えて 悠久を渡り行く雲の下―――――― << top |