硝子の庭に光は満ちる

木々草々の緑の語り

七色授かる花々の中
ほのめく香りに彷徨彷徨さまよえば

後先見えず  ただひたすらに
土のかいなを掻き分ける



不意に濃くなる影の色
出口の門が真白真白ましろに焦がれ
最後の一枝一枝ひとえの鍵を解く

開いたそこは万華鏡の地

またその中には一つの影
あおぐまなざし  美しい人

それは凛とした花のよう


背に沿う髪は鴇羽色鴇羽色ときばねいろ

闇を溶かした瞳の映す

天窓の向こう  空の中
風鳥風鳥かぜどりの白き羽ばたきよ



ふと振り返る  髪が舞う
藍紫藍紫あいむらさきの桔梗  微笑み・・・・・・







黒曜石という名の君よ

その名のままの黒みの瞳
夜闇夜闇よやみを映した水鏡

また流れ落ちる薄紅き髪
始まりを告げる淡い朝朱朝朱あさあけ

夜であり  また  朝である人
終焉の日の肇始肇始ちょうしである人よ


はるか遠き地  君を呼ぶ声
黒き瞳がたたえるは
ひらめく光  強き意思

君は時の間に越えてゆく

幾つもの海  唯一の空

暁の中に舞い上がる風

宵闇の中の輝ける星

小さき君  白き羽ばたきのように・・・・・・



ふと振り返る  髪が舞う

鴇羽色の空  微笑み・・・・・・



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