もの想いたたずむ詩人を取りまく世界に雪が落ちてくる。
それでもずっと―――――ずっと詩人は立ちつくしていた。
その世界に一人の少女が訪れた。
詩人に気付き、歩み寄る。
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「ミルシェ・・・・・・?」
自分の名を呼んだ少女を詩人は呆然と見つめた。
「・・・・・雪が・・・・・・。」
詩人の頭に被された雪の粉を払おうと少女が手を伸ばす。
詩人の髪に触れたそのとき、詩人はその手をゆっくりと取った。
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少女が目を丸くして詩人を見つめる。
二人の手が胸の辺りまで下ろされたとき―――――詩人の頬を一筋の涙が伝った。
驚きの表情を作る少女のその体を詩人は不意にきつく抱き寄せた。
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「・・・・・どうしたの・・・・・・。」
その瞳を驚きから優しいものに変えた少女が問うた。
「・・・・・すべてのものは皆平等だ。優劣を付けるのは人の心だ。・・・・・なぜ・・・・・そんな風に生きる・・・・・・?」
忽然と言う詩人の言葉に少女は優しく答える。
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「・・・・・人が人を愛おしいと思う気持ちが・・・・・わかる・・・・・・?あなたは神様だからどんな心を持っているか私にはわからない・・・・・・。」
少しの間をおき少女は続ける。
「・・・・・でも・・・・・あなたは今なぜ泣いているの?この涙の意味は何・・・・・・?」
詩人は目を見開いた。
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「・・・・・涙・・・・・・?」
少女を抱きしめたまま詩人は自らの頬に触れる。
涙が彼の指をぬらし―――――その様を詩人は呆然と見つめた。
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きつく締められた腕がゆるみ、2人の間がわずかに開く。
詩人は少女を見つめて言った。
「・・・・・私はあなたに何を想っているのだろう・・・・・・。なぜあなたの瞳を見ると・・・・・こんな気持ちになる・・・・・・?」
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雪はまだまだ降り続く。
白く染まりゆく世界の中で二人の心がわずかに揺れて、銀の鈴の音が静かに響く――――――。
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